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すじ雲(巻雲)が規則的に並ぶ理由とは?大気重力波とレンズ雲のしくみを解説

すじ雲

なぜ、すじ雲は、規則的に並んでいるのですか?(ジャガくん)

すじ雲(巻雲)が空に規則正しく並んでいるのを見たことはありませんか?実はこの模様、目に見えない「空気の波」が関係しています。この記事では、すじ雲の正体や天気との関係、そして雲が規則的に並ぶしくみを、レンズ雲などの仲間の雲もまじえてわかりやすく解説します。

すじ雲は、いちばん高いところにできる雲

雲にはいろいろな種類があり、よく見る雨雲(乱層雲)は低いところにありますが、すじ雲(巻雲)はもっとも高いところ(およそ6000m以上)にある雲です。

すじ雲が出ると、天気が悪くなる理由

すじ雲が出ると天気が悪くなるといわれますが、これは、すじ雲が低気圧や温暖前線が近づいていることをあらわしているからです。

すじ雲が見られるとつぎに、うろこ雲(巻積雲)、うす雲(巻層雲)、ひつじ雲(高積雲)の順に、だんだんと低いところにできる雲があらわれ、2〜3日後には、雨雲があらわれて雨をふらせます。

昔から、「太陽や月がかさをかぶると雨」といいならわしたのは、うす雲が出て太陽がかさをかぶると、やがて雨が降ることを経験から知っていたわけです。

すじ雲が規則的に並ぶ理由は「空気の波」

さて、すじ雲などが、どうして規則的にならぶのかということについては、空気の動きが関係していると考えられています。

じつは海に波があるように、空気にも波(これを大気重力波といいます)があります。低気圧や前線が近づいたり、山に風がぶつかったときなどに、空気がゆれるとそれが遠くまで伝わっていきます。

例えば、空気が上に持ちあがると、その後、今度は重力に引かれて下がりますが、そのときに、まわりの空気をゆらします。これがくり返されることで、波は遠くまで伝わっていきます。(このしくみは海の波も同じです)

このとき、空気が持ちあがったところでは、気温も下がり、雲ができやすいじょうたいになるので、波の形にしたがって、規則的なもようがあらわれるわけです。じつは動物のように見えたりする雲の形にも、空気の波が大きく影響しています。

山の近くにできる「レンズ雲」も、同じしくみ

空気の波が作る雲は、すじ雲だけではありません。山の風下にぽっかりと浮かぶ、UFOのような形をした「レンズ雲(つるし雲)」も、実は同じ大気重力波のしくみでできています。

風が山にぶつかって上空へ持ちあげられると、空気は波を打つように上下しながら風下側へ流れていきます。この空気が持ちあがったところで雲ができ、下がったところでは雲が消えるため、波の頂点部分だけがレンズのような形になって、まるで一つの場所にとどまっているように見えるのです。

すじ雲の規則的な並びも、レンズ雲の丸い形も、どちらも目に見えない「空気の波」が姿を変えて現れたものだと考えると、雲の見え方がまた少し違って見えてきますね。

雲を読んで天気を予想する「観天望気」

「太陽や月がかさをかぶると雨」のように、雲のようすから天気を予想する知恵は、昔から「観天望気(かんてんぼうき)」と呼ばれてきました。天気予報のない時代、人々は空を見上げて、これから起こることを読み取っていたのです。

すじ雲を見つけたら、「2〜3日後には雨が降るかもしれないな」と、空を観察してみるのも面白いですよ。

※気象庁のホームページで雲についてもっと調べてみよう。

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